Obama calls for health-care reform in 2009
オバマさんの演説を最初から最後までしっかり見たのは、就任演説以来ですが、彼の声がテレビから聞こえてくるといつも思わずちらっと見てしまうほど何か引き付けられるものがあります。
今回の演説は、民主党と共和党の合同会議となって、特定の政策で大統領が議会演説するのは異例とのこと。オバマ大統領は、「今こそ両党が協力する時だ」と訴えていました。今回アメリカで生活するようになってアメリカの保険の特徴や問題点を肌で感じることができるようになりましたが、この保険の問題は長期にわたって大きく問題視されている課題です。
演説の中でポイントと思ったことは、
- アメリカには約4600万人の無保険者がいること。(総人口の約15%!?)
- 一般の家庭で健康保険にかかる平均コストがこの10年で2倍以上(具体的には$1,543から$3,354に)なっていること。
- 保険にかかるコストによって、毎30秒、アメリカでは倒産を余儀なくされ、このままでは今年の終わりには150万人のアメリカ人が家を失う。
- 民間保険が一部の人にしか利用することが限られていない中、民間保険市場への政府介入を実現して、個人や中小企業がより手ごろな価格で入れる保険の市場の枠組みを整備すること。(Public Optionsという言葉が何度もでました。)
アメリカの保険は日本と比べると結構複雑で、プランによって医療を受けられる医師のネットワークが狭まったり、(広げるためには医療費がぐんとあがる)治療法や処方薬の範囲も医療費負担額によってさまざまだったりする。つまり、医療機関を選択する権利が限られていること、医師の治療内容に対する管理が厳しすぎること、医療費がバカ高いこと、などが主な問題点とされています。さらには、アメリカの保険業界は、コンペがほとんどない州も多く、価格を上げたり質が落ちたりしている現状もあります。
今日の演説はPublic Optionsの具体的な説明まではなかったようですが、早急に改革が必要なこの保険問題の動きに注目。
その後、テレビのチャンネルをヤンキースのYES Networkに変えると、ジーターがヤンキースで2721本目のヒットを放ち、歴史的な2722本目にチャレンジしている場面が映りました。
この記録は、ヤンキースで打ったヒットの数としてLou Gehrig (ルー・ゲーリック)が残した歴代1位の記録に並び、それを塗り替えようとするシーンでした。このルー・ゲーリックという選手は、14年間に渡って、2130試合連続出場をし、2721本のヒットを打ち、Iron Horseなどと言われメジャー史上初めて自身の背番号「4」が永久欠番になった偉大な選手です。(その後37歳という若さで病気で亡くなる)
ジーターの凄いと思うところは、首位打者などのタイトルを取ったことはないし、うまいとされる守備でもゴールドグラブ賞を何年も取ったというわけでもないけれども、何よりも「ハッスルプレー」と「続けてきた」ということで、それがたくさんのファンをひきつけているに違いない、と思っています。
オバマ大統領も、逆風に負けず、この力強いリーダーシップを続けて、歴史に名を残す人物になって欲しいと思うし、自分も負けずに頑張らなきゃと思います。
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